翠の惑星 vol.2

エメラルド(和名・翠玉)といえば、もなりは「オズの魔法使い」のエメラルドの都を想います。
子供の頃、一番好きな童話は「オズの魔法使い」でした。いろんな種類の挿絵を見ながら、魔法使いの住むエメラルド・シティを夢見たものでした。

翠の惑星 vol.2大人になってからは、アトランティス人トート神が書いたといわれる「エメラルド・タブレット」(お勧めです!)
エジプト語でエメラルドを表す「ズームルッド」なる語り部が語る、なぞの大叙事詩「アラビアの夜の種族」(作者不詳、お勧め!)

エメラルドってなんか不思議。
魔法の石なのですねぇ〜。
皆さんはエメラルドといえば、どんなイメージがわき上がりますか?

エメラルドはアクアマリンやモルガナイトと同じベリル(緑柱石)に分類される鉱物です。
色の違いは中に入っている鉄元素のあんばいで変わります。愛の石ピンクのモルガナイトは「ピンク・エメラルド」と呼ばれたりもします。
アクアマリンも愛と幸福の象徴ですし、ベリルさんは愛の塊なのですね。

一生のうち持っていたい貴石のひとつです。しかし、こちらも高嶺の花〜〜。

生命と再生を象徴する石として、また愛と友情のお守りとしても有名です。
一番古い記録では、最初に発見されたのはエジプトの砂漠で、クレオパトラは未来を予言する石として神聖視し、自分のエメラルド鉱山まで持っていたそうです。
持ち主に危険が迫ると、色が変わって教えてくれるのです!ウルトラマンのピーコンみたいです。

見てみたいですねぇ〜、クレオパトラ鉱山のエメラルド〜〜。世界で最も美しいエメラルドはこの鉱山から出たものだそうです。

古代アステカ文明等では地上の世界と天の世界を結ぶものとして、身につける者に知恵と愛を与えると信じられてきました。
また、エメラルドは愛の象徴である金星とも結びつけられていて、形而上学者達は太古の地球にやって来た金星人がエメラルドの種を蒔いたと言っています。

ん〜〜、金星人が蒔いた愛の種、エメラルド。。。ロマンです。。

現在はコロンビアで採れるエメラルドが有名です。
地下50mの鉱山もあるようで、現地の方々の大変な重労働の結晶で地上に現れてきます。
もなりはエメラルド業者さんに見せて頂いた写真が忘れられません。
コロンビアの鉱夫の方が泥まみれの真っ黒い手に、発見したばかりのエメラルドを持って、
すすけて真っ黒い顔に満面の笑みを浮かべていた写真や、
荒れ果てた不毛の大地にエメラルドを掘りに働きに来ている鉱夫さん家族達の小さな町とか。。
みんなぼろぼろの服を着て、貧しく、厳しい生活が伺えました。正直、泣けました。
石より、そっちの写真が欲しかった。
そんな風に、ダイヤモンドをはじめ鉱物はいろんな人のご苦労があって、私達の手元にやってくるのです。
大切にしたいです。

エメラルドの都(愛の都)はきっと、私達の胸の中にあるのでしょうね。

 

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