水晶の選び方、楽しみ方

開店当初からですが、ドゥ二の店内には石の効能書きのpopが少ないです。

一応ほとんどの石には小さいpopを付けているけど、なるべく目立たないようにしています。
基本、聞いてくれれば答えますです。
(最近、新種の石や形而上学的別名前がついてる石が多いので覚えるの大変ですが、リューメイちゃん詳しいです。もなりはメモリがいっぱいです笑)

「どんな石を持てば良いでしょうか?」とよく聞かれますが、
「ま ずは店内をゆっくり見て回って下さい。どの石も一つとして同じものはありません。色や形、雰囲気を感じてなんか魅かれるなぁ〜、わぁ!!きれい〜〜!と思 われる石があなたが持つべき石ですよ〜。今のあなたに足りない何かを補ってくれたり、気づかせてくれる為の石を自分で見つける事ができますし、それが最善 ですよ〜」
私やリューメイちゃん、ときには旦那さんに選んでもらうより、ご自分の感性で選ばれるのがなによりです!!
頭で考えずに、まずは心で感じて選んで欲しい。
それが一番ぴったりのチョイスと運命の出会いに繋がるんです
なので、あまり効能書きが多くて宣伝チックになると頭が働きだして何が欲しかったのか、わからなくなってしまう。
また、この意味もあの効能も良いわよね〜と変な欲も出て来て混乱しはじめます。
石は私達の直感を呼び覚ましてくれる地球の家族です!一次元界の生命体です。
石(鉱物)は存在しているだけで、完璧なんです。(私達動物や植物もそーですが)
色や形状やその石が持っている歴史的時間(石は皆長生きなので〜、古くからずっとずっと地球に存在しておりますし〜)それを感じて欲しいのです〜。
そう言うと
「難しいです」
といわれる方がおりますが、難しくしてるのは自身の思考であって
「選んで下さい」とか「こう書いてあるのでこれください」とかですと、そう言った態度がご自身の生き方にも反映されていくと思うのです。
例えば、「どうしていいかわかんないから誰か決めてくれないかなぁ〜」とか、自己放棄です。
そういう態度は依存に繋がって、自分の意志を使う事をやめコントロールされる事に甘んじていきます。そうなると何でも他人や周りのせいにしてしまい、自分の生を全うできなくなります。
そんな為に石は存在しているのでなく、そういった状況、パターンから脱するサポートをする為に存在しておると思うのです。
意味も大事ですが、そればかり気にしてると、存在の個性よりもレッテル重視で肝心の本質を見逃してしまいます。
例えば、人の評判ばかりを気にして他人や自分を判断するといった様な。

それぞれの石が放っている個性とか波長が選ぶ人の心に届くのがなによりです。
そして石にはスピリットが宿っています。
きれいだなぁ〜、楽しいなぁ〜、石って不思議だなぁ〜と楽しみながら見ていると、何かどうしても気になる石やジュエリーがアピールしてきます。
「おかしいなぁ、私は赤い石が欲しかったのにどうしてもこの緑の石に魅かれる」って感じのアレです。
「ooに良い石は何でしょう?」と聞かれればなんぼでもお答えしますが、ほんとに自分の石と出会いたいなら、「らららら〜〜ん」の気分で鑑賞から入るのがお勧めです。

私は、第一印象のみで選んでおります。
それが不格好な結晶でも、人手が加わった美しく加工された石でも、
「お!なんだなんだ君はいったい?!」
そして、じっくり鑑賞して愛でまくります。
視覚に訴えかけてくるパワーが好きだぁ〜。
じっくり見てやる。
石は自分で動くことができないから、あらやる方向に動かしてあらゆる角度から眺める。
そうすると、いろんな角度から光が石の中に入る。
特に水晶は透明なので、虹が出たりインクルージョンの発見があったりと楽しい。
そうこうして石を眺めまわしてるうちに、思考は止まり空っぽになってし〜〜んとした瞬間がやってくる。
そんなとき、石と会話が始まる。。
石が語りかけてくるのがわかる。。
別に超能力でもなんでもない、生きて感じて当たり前の世界。
石に共鳴していく。

ちょっと不思議な感じのするお客さんのTさんは、ガーデンクォーツが大好き。
Tさんの石の選び方は共感する事が多い。
「このガーデンクォーツは見ていると、さくらの木がいっぱい咲いている山を俯瞰しているようで、とても心が和むわぁ〜」とか、水晶のなかにある内包物が描く世界の解釈が独特で美しい。
いつも、お気に入りの石を見つけたら手に取っていろんな角度からじっくり見ている。
ここに鳥が飛んでいるように見えるとか、買っていった石に強烈な虹が出て来てすごい事になってると持って来てくれたりとか。
水晶もTさんとこにいけてさぞや幸せなんでしょう。
自分の個性や美を見出してくれる持ち主。
太陽光をあてながら自分の内面の美しさを更にキラキラとさせてくれるご主人様。

なので、Tさんが来店すると石達がざわざわしはじめます。
「私もTさんとこにいきた〜い!」となるわけです。
そういった子は個性的で強烈な子が多い。

随分前、もなりお気に入りのアメシストのクラスターがありました。
紫というよりほとんど真っ黒で、凛々しい結晶はギリシャの魔女の丘みたいで。
内心非売品だったけど、我がものにせず、値段も付けずに店頭に置いていた。
ある日Tさんがやって来てしばらくすると、魔女のアメシストが
「ちょっと、ちょっと!あの人に私を紹介してよ!!」としつこい。
売れたら悲しいから無視しているとますます自己主張が激しくなって来て仕方ないので
「あの〜、この子がどうしてもTさんに見てもらいたいというので、見てやって下さい」と
棚の奥からいつもは誰にも愛でられる事のない「魔女の丘」を差し出した。
Tさんはしばらく、じっくりと眺められて購入。
私は内心ひょえ〜〜〜んでしたが、「魔女の丘」はうれしそう。
「もなりのとこでヒーリングに使われるより、一人の人に愛されたいの」といわれた気がして、あきらめがついた。
やっぱ、強い水晶は違うなぁ〜。
その後、Tさんがやって来て、あの水晶が来てから不思議なことが次々起こってちょっと怖いと。
あぁ、やっぱりなぁ〜。落ち着き先が決まって大はしゃぎだな。
強烈な水晶だったから、物質移動もやっちゃうかも。

Tさんは石がとっても好き。石好き歴史も長い。いろいろ詳しいし、お勉強になる事も多い。
Tさんは、きっとオールドソウル(古い魂の人)でミネラルキングダム(鉱物王国)の住人なんだろな。

先日、店内にあるスカル(頭蓋骨)にカービングされた水晶を手に取って愛でていた。
ん〜〜、 やっぱりレアンドロ氏のスカルは美しい〜。この後頭部のラインの丸みとか、旨い具合に脳天に輝く虹とか、男前な骨相とか、たまらんな。(*レアンドロ氏は スカル水晶の第一人者です、マスターみたいなもんか。かっこいいラテン系のワルってかんじのおじさまです)としびれまくって、その後ショーケースの一番下 で目立たず置かれている実はすごい「プラチナルチル」さんに何となく呼ばれて、一番大きくて美しいガーデンプラチナルチルさんを手に取った。
「何か用でしょうか?」などと伺うと
「私をちゃんと見てちょうだい」という。
内包物の美しさ、クラックのきらめきなどに心奪われてふと、「あ〜、さっきのスカルと同じサイズだな。このガーデンルチルでスカル作ったらすごいだろうな。。この丸みといい。。。」とうっとり。
思えば、このスペシャルながーデンルチルさんとゆっくり顔合わせした事なかったなぁ。。
今日は格別存在感を放ってるねぇ〜。美人〜。

そして、ちょっと外をお散歩。
ブティックのショウウィンドウにディスプレイされている何ともいえない真っ赤なドレスに眼がいく。
この赤。どことなくインドのアンティックの様な、自然の染料で究極までに濃い真っ赤にした落ち着きのある赤。。
赤にもいろいろあるけれど、この赤色、好きなのよねぇ〜。めったにないのよね、この赤色。
とっても印象的でした。
で、店に戻るとなんと、その赤色と同じ赤のジャケットを着たTさんがご来店。
「あら〜〜、今その赤色の事を考えてて〜〜」なんて小さなシンクロにはしゃいでいると、Tさんはやおらめったに見ないスカルを手に取ってしげしげと眺めている。
そのとき、ぴ〜〜〜ん!!
「私を!紹介しなきゃならんでしょうが!!」とショーケースの中からガーデンルチルさんの叫び声が!

はい、わかりました。石に働かされるとはこういう事でございますよねと心でつぶやきつつ、Tさんに「この子、見てやって下さい」とご紹介。
「どうじゃ!!」といわんばかりのルチルさん。
宝物を手に取るように大切に眺めるTさん。
そこには石好きにしかわからない、出会いの喜びの空気が流れていました。

しかし、かなりの高額。わたしだったら決断するまでに清水の舞台から3回くらい飛び降りないと買えそうもない。あ〜、なんでいい石に限って高いの?(って私が言うな)

Tさんはその子の美を沢山発見して、名残惜しそうに帰っていった。
でも、ルチルさんは満足気。ほくほくしている。
うれしかったんだね。こんな美人ですごい石なのに一番下の棚の中とは、気づいてもらうチャンス少ないもんね。ディスプレイの位置考えなきゃですね〜。

しばらくして、Tさんがお店に戻って来て、めでたくルチルさんは旅立った。

やはり、やはり、そうなのよね。

いくべきとこへいくのよ。物質界の妙!
人間が選んでるように見えて、石が人を選んでいるのよ。

こういう石は幸せな石。力が強いとはこういう事でもあるのです。

そしてこんな風に石が旅立っていくのは石屋の至福。

石にも幸せになって欲しい。
沢山世俗的な願かけられて、叶ったの叶わなかったので大事にされたり、おっぽかれたり。
Tさんに聞いたんだったか、とある有名なクリスタル鑑定士みたいな人が、用の済んだ石は変なパワーになっているので(もしくはパワーがない)アルミホイルに包んで生ゴミとして捨てましょうなどと提唱していて、酷い!と思ったそうです。
わたしもそりゃあんまりでしょと言いたい。

子々孫々、伝えていける宝物です。
私達よりずっと長く、永遠に同じ姿で地球にとどまっていられる存在で、しかも私達人間の想念を受信し、内側に留め、発信出来るんですよ!
石のためにも美しい意識でありたいもんです。

確かに大切にされてる方の石やジュエリーはそんなにお手入れしてなくてもキラキラしていてとても美しい。
依存用に使われてる子はくすんだり、変色したり、われたりしちゃう。

石は私達を自然体に戻してくれるもの言わぬ地球の贈り物です。

異常なまでにサイキックな事を求めなくても、あなたのリズムで地球や宇宙の神秘を伝えてくれる頼もしい友達です。

まずは、見てあげて下さい。
宝箱にしまい込んだり、お守りとして袋に入れて持ち歩くだけでなく、見て触れて感じて、石と共振して下さい。
きっと、なにか大切なことに気づくお手伝いをしてくれます。

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